救護施設 菊池園

防災拠点型地域交流室を持つ福祉施設

2017年
菊池市

『救護施設』とは、社会福祉法で「身体上又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な要保護者を入居させて、生活扶助を行うことを目的とする施設」と定められており、熊本県内に7箇所ある中の一つが菊池園です。
施設利用者が気持ちよく過ごせ、施設スタッフの介護がしやすい施設計画としました。

建物概要
救護施設(定員50名)
床面積:2,416.13㎡
鉄骨造2階建て

1972年に開設された旧施設はコンクリートブロック造の平屋建てで、老朽化と耐震性不足を改修工事では補いきれないため、2017年に建て直ししました。
建物は2つのブロックに分かれています。
南棟は1階に事務室、食堂、厨房、2階に地域交流室(防災拠点型)があります。地震時地域の人達の避難場所にも利用可能となっており、外部階段で直接入ることも出来ます。
北棟は1、2階とも居室棟で個室、二人部屋で構成されています。

そして設計途中だった2016年4月、熊本地震の衝撃が走りました。
菊池園は補助金により2016年度中の完成が定められており、7月中の実施設計完了~着工の必要がありましたが、地震直後で建築関係者は被災建物への対応に追われていました。
施工者の人手不足に工事価格上昇が追い討ちをかけ、建設会社選定に苦慮しましたが、地元の建設会社に決定し、無事2017年3月に完成しました。

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