設計監理について

住宅を建てる場合、住宅メーカー、工務店、設計事務所へ依頼するなど、幾つかの選択肢があります。
私たちは建て主と設計者と施工会社がそれぞれ独立し、それぞれに契約を結ぶ形で建物を作っていきます。
設計事務所は建て主の代理人として建て主の利益を守る立場で業務を行いますが、良い建物はしっかりした施工と住み始めた後のメンテナンス対応も大切になります。
そのためには建て主、設計事務所、施工会社の三者相互の信頼関係が重要です。

私達、設計事務所(風設計室)への依頼について説明いたします。

接点、相談

風設計室との接点は、口コミやご友人の紹介から相談から始まることが多く、ホームページや完成した建物をご覧になっての問合せも頂いております。
自分から連絡すると後で断り難くなるのではとの心配があるかもしれませんが、風設計室では建築設計や住まい作りに関する相談に無償で対応しています。
建て主の方の思いをお聞きし、家作りの流れや私達の持っている知識や技術について説明します。
満足できる家つくりの大切な第一歩です。安心してご相談ください。

第一案~設計・監理

誰にとっても建築や住まいつくりは人生の一大事業です。
建築物や住宅をどういう形で建てるのか、誰に頼むのかを決めるには、信頼関係の築ける出会いと納得するための期間が必要だと思います。

そのために風設計室は、相談を受けてから第一案の提案までは無償としています。
風設計室の考えやデザインの傾向を気に入ってもらえるかを確認し、相互の信頼のもとスタートするためです。

住宅では通常、設計から完成までに約一年間が必要です。基本計画、基本設計、実施設計、工事監理それぞれに大切な作業があり、それを積み重ね、納得のいくものを作り上げて行きます。

設計監理報酬

設計監理報酬は住宅の場合、工事費の約10%、非住宅は規模にも寄りますが約5~8%が目安です。
特殊な条件や工法、住宅性能評価等の取得は別費用が必要になります。
報酬額について高く感じられるかもしれませんが、実際の作業内容と完成した建物への費用対効果は、建築主の皆さまにご満足いただいています。

太陽熱利用パッシブソーラー

また、風設計室では多くの建物に太陽熱空気集熱パッシブソーラー(そよ風、OMソーラー)を採用していますが、絶対に入れなくてはいけないという事でもありません。
それでもこの技術がとてもシンプルで費用対効果が高いこと、特に生活空間である住宅に大きな効果を発揮すると考え、多くの建て主の方に提案し、納得いただければ取り入れるようにしています。
これに関しては、ホームページの『MESSAGE』『太陽熱利用』の部分をご覧ください。

最後に

それぞれの設計事務所、設計者ごとに特色があって、得意な分野やデザインの傾向があります。
設計事務所を決めたり、監理費用が必要だったり、細かく要望を聞かれたりするのが面倒と感じられるかも知れませんが、一度建てた建物を建て替えることは簡単にはできません。
建設費用を無駄なく住まいに反映させる方法として、信頼できる設計事務所との出会いは大きな効果を発揮することをお約束します。

どうぞお気軽にご連絡ください。

設計から施工までの流れ

基本計画

基本計画作業は、建物完成に向けてのスタート地点です。
敷地が決まっていれば敷地条件を調べ、要望や希望を丁寧に聞き取ります。
アンケート用紙に書き出してもらうこともあります。
設計者として一番大切な作業で、時間を掛け建物の全体像やイメージを繰返し検討します。

設計条件の整理

敷地条件:道路、高低差、インフラ、周辺環境、日照、風の流れなど。

要望整理

必要諸室、予算、スケジュール、大切にしたいことなど

法的条件確認

都市計画法、建築基準法、消防法など

設計計画案の作成

全ての条件を整理して、計画案と模型を作成します。

基本計画では要望と予算、メンテナンスなど総合的なバランスを一番大切にしていきます。
建て主の希望と設計内容をすり合わせながら提案を繰り返し、理想に近い住まいをつくりだしていきます。
設計事務所が一番力を発揮するのがこの基本設計作業になります。

基本設計

基本計画を元に、平面、立面、断面の基本設計図を作成
納得いくまで計画案を作り、各寸法の確認、デザイン、法的チェックを進めていきます。

実施設計

詳細な図面を作成し、技術的な検討、寸法の指示、特殊な収まりの検討を行います。
実際の施工の際に施工者に設計の意図が伝わるよう、図面作成をしていきます。
建築確認申請の手続きをします。
建築確認申請の手続きをします。

施工者選定支援

ここは工事監理業務の一部で、実施設計図を元に数社の相見積をとります。
(例えば災害の後など、建築事情により一社で見積もりをとるケースもあります。)
見積提出後に内容の精査を行います。
予算との調整が必要な場合は、設計内容を再検討し、建設会社との間で見積数量と単価を建設会社と話し合い、最終請負契約金額を決定し、工事請負契約への助言をします。

工事監理

設計内容の伝達、現場立会い、現場検査、定例会議の開催をし、その中で施工図のチェック、各種材料の確認、施工上の注意、設計変更指示などを行います。
工事監理をすることで現場の手戻りをなくし、風設計室として建物を完成させる大切な業務と考えています。
工事完了後、建築確認完了検査、設計事務所検査、建て主検査を経て、竣工・引渡しとなります。

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